【パートナー募集】 モンゴルOCTT社 バータル社長 初来日インタビュー

取材風景

モンゴル国内で多角的にビジネスを展開している OCTT社(OCTT LLC)のバータル社長は、日本からの新たな投資もしくはノウハウ提供などによる提携先を探すために初来日されました。
さまざまな商業施設や設備を視察するほかに、各分野の方々と面会して日本との関係性を深めていくほか、モンゴルには無い仕組みやアイデアなども柔軟に取り込んでいきたいそうです。

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■Dorjgotov Baatar 氏について
バータル

1976年ダルハン市シャリンゴル郡にて生まれる
1994年ドルノゴビ県第1学校(10年制)を卒業
1998年モンゴル商・産業大学・ビジネス経営専攻科を卒業
1998-2000年UPAトレード社、テトラッド・トレード社にマネージャーとして勤務
2001-2007年独立して個人経営
2008年1月OCTT有限会社を設立し、現在に至る。

■OCTT社の主な事業

① 食肉の国内商社(将来的には中国向けの輸出を検討)
② 市場およびスーパーマーケットとして1,200㎡の商業施設の運営
③ 4階層40戸の分譲マンションの販売及びその管理
SAM_0766 食肉市場内

■パートナー募集(協業の可能性)

① 商業施設への出店(日本の商品、フードコートでの飲食の販売)もしくは施設運営における協業
② 食肉加工の技術者派遣および協業(加工機械、包装機械の導入含む)
③ 中国向けの食肉販売への協業
④ マンションプロジェクト第2弾への参画(投資、デザイン、販促面など)
⑤ 保有土地を活用した農業もしくは牧畜業での協業
⑥ 将来的に日本向けに輸出する際の日本側の輸入引受先

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【バータル社長へのインタビュー】

ようこそ日本へ。今回の初来日の目的を教えてください。

▶メインは食肉ビジネスに関する視察です。「一頭の家畜からどのように付加価値を高めていくか」についてあらゆる情報を集めたいと思っています。
肉の加工方法やパッケージ、できれば生産方法まで見てみたいですし、分野ごとに協業できそうなパートナーを探すこともできればと考えています。また、自分は商業施設も運営しているので、デザインやディスプレイなど日本の優れた部分をなるべく吸収してモンゴルに持ち帰りたいです。もちろん日本の美味しい料理もたくさん食べたいとリクエストしました。事前に4キロもダイエットして来ましたよ(笑)
▶あと、遠い将来かもしれませんが、モンゴルで生産した肉を日本に輸出できるようになりたいので、そのために不足している部分を見つけることができたらいいなと思っています。

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食肉の販売ということですが、バータルさんが直接遊牧民から買い取っているのですか?また、ご自身で家畜を生産されたりもするんですか?

▶農地を所有しておりますが、家畜の生産は未だできておりません。主に地域ごとの食肉のエージェンシー達(彼らが遊牧民から仕入れている)から買い取っています。
モンゴルの牧畜業は伝統的な遊牧の形態を取っています。定住型(=ファーム型)の牧畜業を営んでいるところはわずかしかありません。したがって、夏に自然の草(地域により多種のハーブ)を食べた家畜は秋に太って体重を増やし、逆に冬~春には痩せてくる(餌も用意されますが、基本的に冬も放牧され家畜は自分で雪の下から草を見つけて食べています)。そのため、遊牧民は太り、脂が乗った秋に家畜を処理して販売します。冬~春には処理することはあまりしません。食肉業者は秋~冬に食肉を大量に仕入れ、保存して、春に販売をスタートさせることが多いです。国も食肉業者に発注して同じように大量に保存してもらって、春から色々なお店を通して低価格で食肉の販売をします。そうしないと春から食肉の価格が大変上がり、国民が買えなくなります。結果として、政府に対して不満を抱くことになるので、毎年国が食肉の保存、販売を大手の食肉業者に委託しています。
私も同様に秋に仕入れ、ザミンウードに持っている100トンの保存冷凍庫に保存しています。そして、食肉の価格が上昇する春に販売しています。

日本やアメリカのお肉と比べて、モンゴルのお肉はどのように違いますか?

▶日本やアメリカは定住型(=ファーム型)の集約牧畜業を経営していますね。様々な技術を使っているせいか、モンゴルと違って肉と脂が全体的に均一に行き渡ったお肉ができていますね。モンゴルの肉の場合、肉の外側に脂が乗るような肉です。羊の肉は平均にして24~25キロ、牛は160~170キロで、日本やアメリカよりは軽い。つまり、できるお肉も少ないです。
モンゴルの家畜は産地により食べている草(ハーブ)が違うので、産地により違う味と香りの肉ができます。均一ではないかもしれませんが、オーガニックというかナチュラルフードとしての魅力があると思います。

お話の中でバータルさんの農地の話がありましたが、どのくらいの大きさでしょうか?

農地の写真(2) 
▶農地の広さは4,000ヘクタールです。場所は、モンゴルの北東国境つまりモンゴルとロシアの国境の近くにあります。ロシアとの国境町から13キロ離れており、同じ距離に鉄道が通っています。モンゴル国最低点(海抜540m)になるフフ湖より18キロ離れていて、降水量の面で多い地域になります。また、農地の前と東にウルズ川が流れていて、肥沃な土地なので農業に適しています。

バータルさんの今までの経歴をお聞かせいただけますか?

▶もちろんです。ではいくつかに分けてお話ししますね。

【輸入ビール販売会社】

▶まず、1998年に大学を卒業して、ウランバートルで就職したのは輸入ビールの卸売販売会社でした。セールスマンとして就職したのですが当時の販売方法は、商品の代金を現金で受け取ってから商品を渡すというやり方しかなかったのですが、私は商品を先に渡しておいて、販売後に代金を受け取るという当時ではなかった方法を自分で考えてやりました。流動資本が不足していた状況下でこのやり方は小売業者には大変喜ばれました。
小売業者たちを信頼したことで自分の業績も伸ばし、会社ではナンバーワンのセールスマンになれました。同時に、顧客のニーズをよくキャッチして柔軟に対応することの重要性を学ぶ機会にもなりましたね。結局この会社では3年間ほど働きましたが、2001年にモンゴルではアルコール類の特別税法が発効され、会社の事業がストップしてしまいました。

【独立~トラック運送会社】

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▶セールスマンとして働きながら、実は2000年にはモンゴルの南にあるザミンウード市にトラック1台から自分の運送ビジネスを始めておりました。今まで働いて貯金したお金でトラックを1台購入して、親戚の青年にお願いして中国のエレンホト市からザミンウード市そして、ザミンウード市からウランバートルまで自分が勤務していた会社のビールを運送してもらいました。モンゴルは運送・物流産業が未発達のため、あらゆるビジネスにおいて運送費が事業コストの中でかなりの割合を占めるものだったので、利益があるビジネスでした。
▶ザミンウード市はモンゴルと中国の国境にある町で、ロシア~モンゴル~中国を結ぶ鉄道が通っているモンゴルの港町(中継拠点)となっています。中国からの輸入品の約7割がこのザミンウードを通ってモンゴルに入っています。モンゴルの各地からビジネスチャンスを求めてくる人でにぎわっている人口25,000人の町でもあります。自分の目にもザミンウードがビジネスチャンスがいくらでもある魅力的な町に映りました。この人と物が動いている活気あふれるザミンウードに自分のビジネスを確立したいと思うようになりました。
▶2001年にザミンウードをビジネスの拠点にしてウランバートルから移ってきました。ザミンウードとエレンホトの間に運送業をやりました。貯金ができれば、投資をしていくというやり方で、2006年にはトラックが5台になっていました。ザミンウードには食肉の価格がウランバートルより倍くらい高かったので、2007年から食肉のビジネスに着目して、お肉が美味しいといわれているスフバータル県、ドルノッド県そしてドルノゴビ県からお肉を仕入れるようになります。そして、何より食肉界では影響力のある信頼できるパートナーたちとこれらの県で出会えました。
▶2005年にザミンウードに土地を購入していたので、食肉のビジネス拡大のために2007年にザミンウード初の100トンの食肉保存用の冷凍庫を作りました。また、2008年にトラックをクーラー付きに改装し、エレンホトとザミンウードの間の運送以外に食肉を長距離において運送できるようにします。これにより食肉のビジネスも着実に拡大していきました。

【日本との協業スタート】
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▶2010年1月、ザミンウードに視察で来られていた金澤運輸㈱の金澤社長に偶然に出会うことになります。トラックから荷物を降ろしていた場所に居合わせた金澤さんたちツアーメンバーが色々と話をしてきました。後日「一緒にビジネスをしよう」という提案があった時はとても嬉しかったです。
▶この出会いがきっかけで金澤さんとモンゴルでのビジネスが始まったのですが、2011年の第1号案件(食肉の仕入れ販売)は2,800万トゥグルグの赤字で失敗に終わりました。相場不順による不可抗力ではあったのですが、このまま失敗で終わってしまうことが嫌だったので1人で損失を背負うことを決めました。相当なリスクでしたが、そのおかげで再びチャンスを得て、その次の年の案件は1億トゥグルグの利益を出すことができました。

【現在~店舗付き分譲マンションプロジェクトへ】
23オープニングセレモニー

▶ザミンウードには衛生的な市場(ザハ)がなく、食肉の販売も羊一頭丸ごととか10キロ単位で販売されるなど、ウランバートルにあるような食肉販売のサービスがありませんでした。私は、ザミンウードの住民たちも快適で衛生基準を満たした市場をつくり、用途に応じてスライスにしたりミンチに加工するなどして食肉を購入できるようにしてあげたいと思うようになりました。金澤社長は私の夢に共感し投資を決断してくれました。
▶こうして市場建設をスタートさせたのが2013年の春。そして、2014年の春には「投資回収を早めるために」市場の上に40世帯のマンションを増設しました。マンション建設の投資は、日本の銀行が日本の企業にモンゴル向けの案件に対して融資を実施した珍しいケースでした。ザミンウードとしても日本の民間からの初の投資となりました。

【今後~市場の活性化のために】
食肉市場内

▶私は自分の市場を「食肉の製造・販売をメインにした市場」にしたいと思っており、現在10名ほどの食肉販売のテナントが入っています。
今回の来日目的は、市場の活気を目指して日本の市場を参考にするためです。

▶2015年はOCTT社のザミンウードにおける認知度が高まった年になりました。市場とマンション建設のクォリティーが現地の人々から高く評価されて、ザミンウード市からも市が計画するプロジェクトに参加するように薦められている他、市の開発計画に基づいて新しく建設される食肉処理施設のために土地を提供される提案を受けるなど、市からも地域開発に貢献できる会社として期待されています。
前述のように、モンゴルの中でも中国国境に近いザミンウードは投資余地も可能性も秘めていると思っております。
未だマンションの物件が完売できていないので次の話をするのは時期尚早かもしれませんが、私有地にはまだ2棟ほど開発できるスペースがあります。すべて中所得層をターゲットとした購入しやすい物件ですので、モンゴル全体の景気が回復して購買力が高まればすぐに反響が出てくるはずです。そのタイミングを逃さないように準備を進めていきたいですね。

計画図
ザミンウードマンション外観 ザミンウードマンション図面

•ありがとうございます。事業の成功とまたの来日をお待ちしております。

▶ありがとうございます。 何度も来れるように必ず頑張ります。

ツアー中のショット
雷門 IMG_9925 IMG_9908 IMG_9719

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担当:金澤

 

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